まゆつりば

ある日、部屋で引きこもっていたらルビ子がやってきて
今から野球やるんだけど頭数が足りなくて…
どうせユウキ君引きこもり中で暇でしょ。おいでよ。
来ないと金属バットで窓割っちゃうゾ★
と誘われ脅されました。
ちなみにこの部屋は二階ですが、あえて突っ込みはしませんでした。

とりあえず、
行かないという選択肢は無かったみたいなのでついていくことにしました。

場所は家から歩いて１０分くらいのところにある空き地らしいです。
周りに民家は無いので人様に迷惑をかけることにはならないのが救いです。

対戦相手はもう来てるみたいですね。
なんか、
よく、ルビ子に似た人が居るような気がするんですが、きっと他人の空似ですね。
世の中には同じ顔の人は３人は居るらしいのですよ。
まぁ、その人の持ってるバットが普通のバットだったのでほっとしました。
良かった！釘バットじゃなくて！
ルビ子！！今日こそ決着をつけてやるんだから！
おう！望むところよ！！

審判はどっかからまぎれてきた野生のストライクでした。

不安です。
とてつもなく不安です。

野生のポケモンに審判させるってとこからして間違ってますよ。

まぁ、そんなこんなで試合が始まったみたいです。
ルビ子はやっぱりピッチャーのようですね。
ポケモンゲットとかで慣れてるので大丈夫だとは思いますが、間違ってもこっちに投げつけないで欲しいですね。

ふふふ…
あたしは背番号１の凄いやつよ！！
消える魔球だって投げられるんだから！

きっと若い人にはわからないネタだと思います。

ふっ、あたしだってサウスポーよっ！

だからそのネタはもういいです。
てか、本当にあなたサウスポーですか？
ヘルメットが右打者用です。

プラスルとマイナンも応援に来てくれました。
ありがとう。
なんかやる気出てきたよ！！

ふと…相手のベンチを見るとゴクリンが監督をしていました。

ルビ子のゴクリンに見えるのは気のせいですか？

はっ！カントクのあの表情は送りバントね！！

なんかもう突っ込む気にもなれません。

いけぇ！消える魔球ハリケーン！

普通に投げただけですね。
でも、ちょっと…
あたるとちょっとシャレになんないかもしれません。

…

結局、相手のキャプテン…エメ子が行方不明となり試合はルビ子の勝ちとなりました。
確かにルビ子の投げたのは消える魔球でしたね。

え？何？
俺ってここに来た意味あったの？
って感じでした。
らら君がなぐさめてくれましたが、なんか自分になぐさめられてるような気がしてなりませんでした。